永禄初年頃(1558~1560年頃)、興正寺門跡証秀上人によって創建された興正寺別院を中心とした寺内町として誕生し、商売の盛んな在郷街として発展しました。現在も創建当時の六筋七町(後に八町)の町割りや、重要文化財旧杉山家住宅、大阪府指定文化財仲村家住宅など往時の繁栄を偲ぶ重厚な町家が数多く残されています。また、大阪府内で唯一の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。 所在地:富田林市富田林町・本町 電話:0721-26-0110 (じないまち交流館) ※じないまち交流館は、月曜・年末年始は休館しています。 |
富田林寺内町造営の中心であった八人衆の筆頭年寄であった杉山家は、当初木綿問屋を営み、その後酒造業を始めた河内酒造業の肝いり役を務めた大商家。明治の明星派歌人・石上露子(いそのかみつゆこ)の生家でもあります。 寺内町最古・最大の南河内地方農家風建築様式であり、屋敷地は一区画(千坪、現在は430坪)を占め、当時の繁栄を見ることができます。 所在地:富田林市富田林町14-31 電話:0721-23-6117 |
永禄3年(1560年)に京都・興正寺第14世証秀上人が創建した寺院。 富田林寺内町はこの寺院を基に発展し、現代に至ります。城之門筋に表門をおき、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配しています。また、表門は、桃山城門のひとつが活用されていると言い伝えられています。 所在地:富田林市富田林町13-18 電話:0721-23-3555 興正寺別院のホームページを見る >> |
富田林寺内町造営に関わった八人衆の一人であった仲村家は屋号を「佐渡屋」といい、酒造業を営んでいました。造り酒屋として著しい発展を遂げ、天明5年(1785)の酒造米高は、河内国で最高の2135石に達しました。文人墨客が数多く訪れ、長州藩士吉田松陰も訪れております。 所在地:富田林市富田林町16-31 電話:0721-25-1000(富田林市役所文化財課) |
同住宅は農家型の民家で、文化的施設として活用してほしいと本市に寄贈され、2012年5月に歴史的文化施設としてオープンしました。建物の主要部分は、明治25年に建築されたことが分かっており、オープン時に改修・整備しております。 建物内にある和室は、有料で文化活動に利用することができます。お申込みは富田林市文化財課まで 所在地:富田林市本町7-2 開館時間:午前10時~午後5時 |
富田林寺内町内にある浄谷寺の境外地(南会所町)に安置される薬師如来は、乾漆座像で胸に赤い卍が描かれ、特に衣などの美しい曲線は芸術的です。 聞き伝えによれば、仏像は信者の若い男女の恋文で貼り重ね、その上に漆を塗り固め、金箔を押した像であるとのロマンチックな逸話もあります。また、夏になると薬師堂の前に夜市が並び、明治以前は非常に盛大であったと伝えられています。 所在地:富田林市富田林町 アクセス:近鉄長野線富田林駅より徒歩7分 |
市の南東、嶽山(だけやま)中腹にたたずむ真言宗の寺院で、594年、蘇我馬子(そがのうまこ)により創建されたと言われています。 仁王門(におうもん)は国の重要文化財に、また、境内の庭園は名勝に指定されています。開花した蓮と庭園の調和は見事な光景です。 所在地:富田林市龍泉888 電話:0721-34-3134 |
甘南備(かんなび)にたたずむこの寺院は、楠木正成(くすのき まさしげ)夫人が、夫と子の戦死後に出家し、菩提を弔った所といわれています。夫人の没後、この庵(いおり)を観音寺(かんのんじ)と改め、楠木家の菩提寺とされました。 境内に植えられた紅葉は市内随一の見どころです。 所在地:富田林市甘南備1103 電話:0721-35-5161 |
弘法大師(こうぼうだいし)が開いたとされる、真言宗のお寺。日本三大不動の一つといわれ、俗に「眼の神様」などと広く信仰されています。また、交通安全祈願への参拝客も非常に多いのが特徴です。 毎月28日の縁日には屋台が並び参拝客でにぎわいます。 所在地:富田林市彼方1762 電話:0721-34-0028 瀧谷不動尊のホームページを見る >> |
享保9年(1724年)狭山藩主北条氏(小田原北条氏の子孫)の援助のもと、独園和尚が黄檗宗として開山し、北条家および狭山藩士、加太新田農民の菩提寺として、河内長野市石見川より移設されたと云われています。 四季折々に花を楽しめるようにされており、特に蓮の鑑賞地として有名。 所在地:富田林市加太2-11-19 電話:072-365-0562 |
社伝によれば紀元前88年、崇神天皇の用命で創建されたと言われる由緒ある神社。 近鉄喜志駅の南西、丘陵のふもとにあり、境内から本殿背後の丘陵に広がる林は市街地のなかの貴重な緑として、「大阪みどりの百選」に選ばれています。 所在地:富田林市宮町2丁目2053 電話:0721-23-3007 美具久留御魂神社のホームページを見る >> |
創建年代は不明であるが、昭和10年の本殿修理の際に地中から平安時代中期の瓦が発見され、その時代以前に創建されたと推定されています。 本殿、摂社天神社本殿、摂社春日社本殿が国の重要文化財に指定されています。 所在地:富田林市宮甲田町9-46 電話:0721-25-2770 |
江戸時代から明治初年にかけて富田林寺内町に酒屋の同業組合があり、それを「エビス講」と呼んでいました。戎神社はこの「エビス講」により祭られていました。明治23年に新道をつける時に今の場所に移し、御神体はながらく美具久留御魂神社に預けていたのが、戦後富栄戎講ができ、御神体をお迎えして盛大に祭られるようになりました。 所在地:富田林市富田林町28号 アクセス:近鉄長野線富田林駅より徒歩7分 |
新堂廃寺は、出土した瓦などから飛鳥時代に創建されたと考えられています。その北西丘陵上にあるお亀石古墳(左写真)は、露出した石棺の周囲に新堂廃寺で出土したものと同じ瓦が積まれ、仏教の伝来との深いかかわりが指摘されています。また、オガンジ池瓦窯跡はこれらの瓦を焼いたと考えられています。 所在地:富田林市大字中野 アクセス:近鉄長野線富田林駅下車徒歩10分 |
国の伝統工芸品に指定されている「大阪金剛簾」をはじめ、江戸時代から続く「すだれ」に関する国内外の資料が展示されています。入館には予約が必要です。 所在地:富田林市若松町5-1-5 電話:0721-25-1111(月曜~金曜) アクセス:近鉄長野線富田林駅より徒歩7分 開館時間:午前10時~午後5時(要電話予約) すだれ博物館のホームページを見る >> |